osFoundry / Platform
データ削除
GDPRスタイルのデータ削除と、監査、チャンク、メモリの保持ポリシー。
概要
消去 (Erasure) は、osFoundry の設定とセキュリティ配下にあるデータ削除・保持の管理機能です。AIワークスペースを使ううちに蓄積されるデータ、つまりエージェントやツールが何を実行したかの監査記録、ナレッジやセマンティック検索を支えるインデックス済みチャンク、そしてエージェントがセッションをまたいで保持するメモリについて、GDPR に沿った消去権のワークフローを提供します。複数のストアを個別に探し回るのではなく、対象者のデータや範囲を絞った記録を1か所から削除でき、それぞれの種類のデータをどれだけの期間保持してよいかをあらかじめ決められます。
osFoundry ではこの3種類のデータは振る舞いが異なるため、それぞれ別の扱いになります。監査はアクションと実行の記録であり、レビューや説明責任に役立つため、即時削除よりも一定の保持期間を設けるのが一般的です。チャンクは文書やソースを検索用に分割した断片で、あるソースを消去するとそのチャンクも取り除かれ、検索に現れることもモデルに渡されることもなくなります。メモリは人物、プロジェクト、好みについてエージェントが持ち続けるメモで、消去すればエージェントは忘れてほしいと指定した内容を思い出さなくなります。保持ポリシーを使えば種類ごとに有効期間 (TTL) を設定でき、誰かが削除を覚えているかどうかに頼らず、古いデータが自動的に期限切れになります。
これが重要なのは、osFoundry がローカルファーストで、鍵を自分で用意する (BYOK) 設計だからです。多くのデータは手元のデバイスに置いたままにでき、モデルプロバイダーへ流れるのは自分が管理する鍵を通したときだけです。消去はこのプライバシーの物語を完成させます。削除の対象は osFoundry が保持するコピー、すなわちワークスペース内の監査、チャンク、メモリです。そのため削除リクエストや社内の保持ルールへの対応は、第三者に代わって約束するものではなく、自分で実行できる具体的な行動になります。ただし外部プロバイダー側のログには及ばないため、消去と自社のプロバイダー契約を組み合わせるのが、経路全体を正直にカバーする方法です。
主な機能
- 対象者や範囲を絞った記録に対して、GDPR に沿った消去権の削除を設定とセキュリティから実行できます
- 監査ログ、ナレッジチャンク、エージェントのメモリごとに保持期間を個別に設定し、それぞれのスケジュールで期限切れにできます
- ソースを削除するとインデックス済みチャンクも取り除かれ、消去した内容がセマンティック検索やモデルの文脈に現れなくなります
- エージェントのメモリを消去し、忘れてほしいと指定した人物、プロジェクト、詳細を思い出さないようにできます
- ローカルファーストと BYOK の設計に沿って、削除は osFoundry がワークスペースに保持するデータの範囲にとどめます
活用例
- プライバシー担当者: 顧客の消去権リクエストに対し、監査、チャンク、メモリにまたがる記録を一度の操作で削除して対応する
- チーム管理者: 監査ログに保持期間を設定し、実行履歴をレビュー用に残しつつ、期間経過後は自動的に消去する
- ナレッジ管理者: 機微な文書を削除し、そのチャンクが検索に現れずどのエージェントの回答にも渡らないことを確認する
よくある質問
消去 (Erasure) は実際にどのデータを削除しますか
osFoundry がワークスペースに保持するデータです。エージェントやツールの活動の監査記録、ナレッジとセマンティック検索を支えるインデックス済みチャンク、そしてエージェントのメモリが対象です。osFoundry は BYOK のため、外部のモデルプロバイダーが保持するログは削除しません。経路全体をカバーするには、消去と自社のプロバイダー契約を組み合わせてください。
保持ポリシーは一度きりの削除と何が違いますか
削除は今あるデータを取り除きます。保持ポリシーは監査、チャンク、メモリの種類ごとに有効期間 (TTL) を設定するもので、期間を過ぎると手動での削除を誰かが実行するのを待たずにデータが自動的に期限切れになります。両方を併用することもできます。監査を一定期間保持しつつ、特定の対象者はリクエストに応じて削除する、といった運用が可能です。
文書を削除すれば、AI はそれを使わなくなりますか
はい。ソースを削除するとそのチャンク、つまり検索が参照する断片が取り除かれるため、その内容はセマンティック検索に現れることも、モデルの文脈に取り込まれることもなくなります。関連するエージェントのメモリも消去すれば、過去のセッションから思い出すこともなくなります。